サン・ヴィクトワール山2 ポール・セザンヌ
ポール・セザンヌ Paul Cezanne 1839年1月19日 - 1906年10月22日
ゴッホ、ピカソ、マティスら20世紀の名だたる巨匠たちがこぞって信奉したのがセザンヌです。セザンヌの作品は、確かな存在感と豊かな色彩で鑑賞者に強いインパクトを与えます。セザンヌは自然の本質を捉えることに関心を寄せ、そのためには従来の遠近法をくずすことも厭いませんでした。それまで自然の模倣であった絵画は、セザンヌ以降、自分なりの解釈で構図やフォルムを描き出すことが主流になります。
セザンヌの生まれ故郷・エクスを東北から見おろすサン・ヴィクトワール山。淡く浮かび上がる山は何とも幻想的です。セザンヌはアトリエの窓から見えるこのお気に入りのモティーフを繰り返し描き続け、彼が山まで通った道は「セザンヌ街道」と名づけられています。セザンヌのお気に入りの景色を、彼のキャンバスを通してお楽しみ下さい。