時代の空気感を巧みに反映させ、美しく繊細な絵を描いた
アールデコを代表する画家
ルイ・イカール(Louis Icart、1888年9月12日―1950年12月30日)は、南フランスのトゥールーズ市に生まれアールデコを代表するフランス画家である。優美で儚げな女性像を多く描きアールデコの流行とともに人気を博した。元々は友人と演劇の世界を志していたが、生活のために働いていた絵葉書工房で雑誌の表紙を飾り画家としての活動をスタートした。この時にエッチングやリトグラフの技法を学び後に自信の作品の要となる。彼は商業美術の出身であったため優れたデザイン性でその時代の強く美しい理想の女性像とパリの街並みを描いた。黒と白を基調に色数を抑えたシックでモダンな画風は今もファンを魅了し続けている。