ベルナール・ビュフェ

芸術家としての苦悩と成功を味わい尽くした奇才の画家

ベルナール・ビュフェ（Bernard Buffet, 1928年7月10日 – 1999年10月4日）フランスパリ生まれ。第二次世界大戦後の具象絵画の代表的な画家である。
10代で才能を見出され20代では専属のディーラーが付き世界に名だたる画家となり若くして大成功を収めたビュッフェ。インパクトのあるはっきりした黒い描線と抑制されたシンプルな色彩で社会の不安を表現した作品が特徴的。しかし成功の裏には、新しいことをしなければ飽きられてしまうかもという芸術家としての苦悩や、画家には致命的となり得るパーキンソン病を発症するなど波乱の人生を送った。彼の絵は、美術学校を飛び出しルーブル美術館に通いつめて出会った巨匠たちの影響と一人で制作を続けたことによる唯一無二の独自性で描かれている。