一貫して自然と生命の感動を描き続けたフランスの芸術家
ベルナール・カトラン(Bernard Cathelin、1919年5月20日 – 2004年4月17日)は、パリ生まれのフランス人画家であり、ピカソ、シャガール、マティス、デュフィなど、エコール国立美術学校の教師であるモーリスブリアンションをはじめとする多くの人々を含むパリ学派のメンバー。豊かな質感と鮮やかな色彩を持つ油絵やリトグラフで有名なカトランが愛したテーマは、静物画、風景、女性の肖像画である。カトランは世界中を旅したが、特にメキシコ、ロシア、日本、イタリア、スペインなどの国々は、彼の作品のインスピレーションの源であり、彼がルーツを見つけたプロヴァンスとその近隣のドロームの風景だった。
“自然と生命の本質的な感動”というテーマに忠実な熱意を込めて何十年も一貫して描き続けたカトランは、絵画とリトグラフを交互に試みることで2つのアートに相互作用させより完璧な作品を仕上げた。また、俳諧十撰など俳句に絵を付けるなど日本文化にも縁があり、自然をテーマにしているのも相まって国内での人気も高い。
作家の言葉
“リトグラフは自分にとって欠くことのできない重要な活動である。”